サッポロビール株式会社様は、「新しい楽しさ・豊かさを お客様に発見していただけるモノ造りを」という理念のもと、ビールをはじめとする酒類の製造・販売事業をグローバルに展開されています。
パッケージ制作過程でのヒューマンエラーを防止するため、review-it! for Packageを導入いただきました。
導入時に取り組まれたことや導入後の具体的な活用場面について、導入推進を担当した品質保証部の柳川様、現在パッケージ制作を管轄しているマーケティング部の松木様、実際の業務でご活用いただいている新木様に話を伺いました。
パッケージ制作過程でのヒューマンエラー防止が長年の課題でした。飲料パッケージの表示では法定基準の厳守が求められています。
人員増強やチェックリストの活用など、様々な対策を実践してきましたが、人的なミスを完全に防ぐことは困難でした。そこで、力の限界を超えるためにデジタルへの移行を進めることになりました。
実際にトライアルでreview-it!の使い心地を試したところ、画面がわかりやすかったので簡単に操作できました。文字校正のチェック精度も高く、安心して使うことができました。
review-it! は原稿とデザインデータの文字情報を照合する仕組みなので、機械的なチェックに頼れる範囲が明確な点も合理的だと思います。そういった実務に寄り添った使いやすさと費用面のバランスも非常に良かったのが導入の決め手でした。
本格的に利用を開始する前に、細かい業務フローの準備期間を設けました。
紙での校正業務をreview-it!の原稿照合機能に置き換えるには、Excel原稿と、テキスト情報のあるPDF(アウトライン化する前のPDFデータ)をそろえる必要があります。
最初は自社商品に合ったExcelフォーマットをいろいろと模索しましたが、一度Excelフォーマットが固まればreview-it! 上でテンプレート登録もできるので、楽にタスクを回せるようになりました。
テキスト情報を持つPDFデータの手配については、制作を担当するデザイナーさんとコミュニケーションをとってお願いしました。デザイナーさんにもチェック精度の向上という目的をご理解いただき、ご協力を得ることができました。
導入したばかりのころは、紙ベースでの校正作業に慣れたメンバーにシステムを理解してもらうことが大変でしたね。システムの利点を広める社内資料を作成し、根気強く浸透を図りました。
現在、パッケージ制作フローの中でも主に入稿前の文字校正でreview-it!を活用しており、校正業務全体の約8割をカバーできています。
導入後に特に実感した変化は、時間を上手に使えるようになったことですね。業務の可視化が進んだおかげで、たとえば原稿をreview-it!上に登録して自動チェックをかけるところまで済んだら、付箋の確認や赤入れは翌日に回す、など作業の区切りがつきやすくなりました。
作業時間だけではなく、一人ひとりの心理的な負荷も大きく軽減されたと思います。システムから「問題ない」と確実に判断してもらえる安心感もありますし、紙の出力が不要になったことで、自宅でも校正作業ができるようになったのがうれしいですね。
特に活用しているのは文字サイズのチェック機能です。
紙の校正作業では、一文字ずつ定規や級数表をあてて文字の大きさを確認していました。
review-it!の文字サイズチェック機能では、マウスカーソルを置くだけで文字のポイント数が確認できたり、任意のポイント数より小さい文字だけを強調表示できたりするのが本当に便利ですね。
「確認済み」ボタンを押す1つのアクションだけで、「見た」という証跡が残るのも助かっています。
付箋の種類や状態ごとに絞り込み表示もできるので、品質保証部が各事業部の対応状況を追いかけやすくなりました。
review-it!を導入したことで、メンバーの心理的負担が大きく軽減したり、どこでも校正業務ができるようになったりと、作業の時間短縮だけにとどまらないメリットがありました。
今後の希望としては、Excelと比較するPDF側でも、照合をかける範囲を指定できるようになったらうれしいです。見なくていい箇所をより柔軟に絞り込めるようになれば、review-it!を活用できる資材の幅も広がりそうです。
引き続き、さらなる負荷の軽減や業務効率化を目指して、review-it!を活用していきたいと考えています。まだ一部商品のパッケージについては原稿への落とし込みが難しい面がありますが、それらは全体の2割程度ですので、優先順位を見極めながら対応を検討しているところです。今後も継続的なサポートを期待しています。
業 種: 飲料
従業員規模: 1,001~5,000名
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